ののにわ☆こどもスペース


はこにわあそびって何だろう?
日本には、江戸時代から昭和の初期くらいまで、子どもの遊びとして「箱庭遊び」というものがありました。箱の中に、砂や石、ミニチュアを入れて景色を作ります。それが、進化して大人の遊びとなったのが、盆景や盆石と言われるものです。
日本人初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士は、自分の人生の前半を振り返った「旅人」という本の中で、「このころの私の好きな遊びは箱庭遊びであった」と回想しています。湯川博士は、口数の少ない少年でした。自分を表現するのが苦手な少年が、自分の世界を誰に気兼ねすることなく表すことが出来る箱庭を、彼は好んだのでした。
外国では、sand playという心理療法が発展しました。水色に塗った箱の中に砂を入れ、自由にミニチュアを置いたりして色々な景色を作ります。その箱の中には、自分の心の奥の世界が現われることがあります。
言語にたよることがむずかしい子どもの心理療法としてはじまった箱庭療法。子どもは箱庭を作るだけで、治療効果があるとされています。もちろん大人も効果があると取り入れられています。
日本では、古くからある「箱庭遊び」と外国の心理療法の「Sand Play」が似ていることから、河合隼雄が日本に「箱庭療法」として導入しました。
私は作った箱庭を前に、問いかけます。お話しすることで自分も気づかなかった心の世界を知ることが出来るのです。子どもは作ることに夢中になります。子どもは、大人よりもっと自分の心に正直です。お話ししなくてもとても満足そうな顔をします。
心理療法と日本の古き良き遊び。その良さを取り入れた、「はこにわあそび」。心理学をもっとコミュニティに!もっと身近に心理学の視点を!と想い、「はこにわあそび」をはじめました。
お子さんの心に寄り添うきっかけに、また、自分自身の心の奥深くの想いを知るきっかけに、「はこにわあそび」をしてみませんか?
ライト学童保育クラブにて、
「はこにわあそび」体験会をおこなっています!
ライト学童クラブは江東区冬木にある学童クラブです。http://light-gakudo.com/
訪れると子どもたちが自由にイキイキと過ごしている姿が印象的です。
たくさんの子どもたちが箱庭を作ってくれました。
